どうしようもないジレンマが、ここにある。
地面の上にぽつんと置き忘れられたジレンマだ。
僕はそれを見つけてしまった。
僕はそれを拾ってしまった。
だから、あんたに笑いかける事が出来なくなったんだ。
愛想笑いは上手になった。
空気に乗ることはできないけど、汚さないように黙ることはできるようになった。
だけど、あんたにだけは無理だったんだ。
上京して数年、あんたはいつだって俺の傍にいた。
いつのまにか知って、いつの間にか傍にいた。
近すぎると見えないって知ってたかい?
どうしようもないジレンマはまるでもうひとりの僕で、まぎれもなく僕とあんたで、だから捨てる事は出来なかった。
でもこのままじゃあんたを傷つけてしまうんだ。
幾千ものナイフを投げつけたように。
たのしいからしあわせ、なんて言ってられる時間は終わったんだよ。
だからそうだ、今日はひとつの提案がある。
見てくれこのジレンマを。
こんなにつらそうな色をした、僕のジレンマを。
僕はもう見てられないよ。
そこで、どうだろう。
しばらく、距離を置かないか。
こんな形でしか生きていけない僕を許してくれ。
それでもあんたを傷つけたくはないし、それでもジレンマを殺すことも出来なかったんだよ。
謝るのも聞き飽きただろう。
どんなおべっかも聞き飽きただろう。
だから真っ直ぐに言うよ、僕はどうしようもなくあんたが好きだ。
それと同時に、僕はたまらなくあんたが嫌いなんだよ。
ああ、そんな悲しそうな顔もはじめて見た。
僕はこれからしばらく、ジレンマとふたりで閉じこもるよ。
古臭いあのアパート、そうあんたも来た事があるあの部屋だ。
あそこに二人で、しばらく誰にも触れずに暮らそうと思う。
いつかまた純粋にあんたに会いたいと思ったら、出てくるから。
決してあんたからは来ないで欲しいんだ、傷つけてしまう。
最後のお願いだ、な、わかるだろう?
僕たちにもとうとう、終わりが来たんだよ。
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なんだろうねこのストレス。最近とてもしんどいです。助けて欲しいぐらいだ。